東大 生物情報学科、学部生の備忘録

東京大学の学生です。日々の気づき、学び、つまづいたことをメモにします。

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東大生の応用情報技術者試験対策〜産業財産権〜

この記事について

この記事では応用情報技術者試験に向けての対策を行っていきます。今回の内容は、産業財産権についてです。

産業財産権とは

産業財産権とは、著作権と並ぶ、知的財産権に分類される権利である。(従って、産業財産権の中に著作権が含まれるような解答の選択肢は不採用となる。) その構成は、

  • 特許権
    • 自然法則や自然の仕組みを利用した、価値ある発明を保護する権利。出願日から 20 年間有効。
  • 実用新案権
    • 発明を除いた、物の組み合わせや形などの考案を保護する権利。出願日から 10 年間有効。
  • 意匠権
    • 物の価値を高めるような形やデザインを保護する権利。出願日から 25 年間有効。
  • 商標権
    • 商品の名称やロゴなどを保護する権利。出願日から 10 年間有効。

となる。 注意したいのは、冒頭でも書いたように、著作権は含まれないということである。

思ったこと、気づいたこと

デザインを保護する意匠権が、発明を保護する特許権よりも有効な期間が長いというのを今回知ったが、不思議である。私はどうしても理系寄りの考えをしてしまうので、デザインの価値よりも自然科学を利用した発明を保護する特許権の有効期間も、意匠権の有効期間と同様の 25 年にするべきではないかと思った。

ただ、よくよく考えると発明された技術の使用を制限するという一面が特許権には存在することから、特許権の有効期間が長すぎると、全体として製品の質が上がりにくくなったり、発明の質が低下(みんなリバースエンジニアリングとかするのかも)したりするのではないかと思った。なので、デザインという領域よりも、使用制限が与える負の影響が大きいゆえに、特許権意匠権よりも有効期間を短くしているのだろうと思った。

まとめ

産業財産権は、特許権実用新案権意匠権、商標権の四つから成り立ち、著作権を含まない。著作権と商業財産権は共に知的財産権に含まれている。 試験では、著作権が含まれていない選択肢を選べば大体正解だろう。