東大 生物情報学科、学部生の備忘録

東京大学の学生です。日々の気づき、学び、つまづいたことをメモにします。

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情報科学・数学

Diffusion Bee 最新版! LoRA 使えるようになりました!

はじめに 2023/6/21 (水) 正午に、 Diffusion Bee のバージョン 2 が配信されました! 私は公式 discord に参加していたので、βテストバージョンを触っていたので、色々知っていたのですが、ベータ版から改良されているようです。 それについて、まとめます…

SNS に顔写真を載せてはいけない時代の到来。画像生成AIの危険。

はじめに 本記事は非常に重要なものである。 絶対に最後まで読んでほしい。 画像生成AI Stable Diffusion の威力 Stable Diffusion (以下 SD) は現在急激に成長している生成 AI であり、 その勢いは止まることを知らない。 あまりに成長が早いため、日本では…

朗報!DiffusionBee for Mac. 今後にさらに期待!

はじめに Mac 用のアプリケーションである DiffusionBee が 2023/6 上旬にアップデートされました!(報告遅い) twitter とかみてる感じ、あまり知られていないような気がするので、ページ作って広めます。 DiffusionBee icon 本題 DiffusionBee が 2023/6 …

生成AI と法律

はじめに 都度、書き足すつもり。 メモ書き程度のまとまり。 理系の自分、実際に利用したみた自分だからこその観点があれば。 Stable Diffusion が急速な勢いで成長していく中、著作権問題や児童ポルノ問題、名誉毀損など問題が山積みだと思っている。 法整…

Stable Diffusion for M2 mac (in Japanese)

はじめに M2(/M1) Mac における "Stable Diffusion" の環境構築について、説明する。 この方法に辿り着くまで、数日ほど費やした。 まだ最適解かはわからないが、局所最適解にはたどり着いたと思う。 ある程度 PC の知識があり、ここまでで試行錯誤し、苦し…

Stable Diffusion for M2 mac

Introduction I will explain the process of setting up "Stable Diffusion" on an M2/M1 Mac. It took me several days to reach this method, and while it may not be the optimal solution, I believe I have reached a local optimum. This content is…

ナップサック問題(判定版)が弱NP完全問題であることの証明

はじめに 定期テストに向けて、Karp's Reduction の流れに沿って、諸々の問題の NP 完全性を示すことができるように勉強する必要が生じた。 ここでは、ナップサック問題が弱 NP 完全問題であることを、Partition が弱 NP 完全問題であることを利用して、証明…

巡回セールスマン問題(TSP)の多項式時間定数近似アルゴリズムが存在しないことについて

有名な Traveling Salesman Problem (TSP) TSP の定義を簡単に述べると次のようになる。すなわち、 グラフ について、頂点 は辺 を持っており、各辺は重み を持っている。この時に巡回路の重みの総和が最小となるものを求めよ。 多項式時間定数近似アルゴリ…

線形回帰モデルの一つ抜き交差確認法の平均二乗誤差 MSE についての考察

線形回帰モデル \begin{equation} f(x) = \sum_{i = 1}^b \theta_i \phi(x_i) \end{equation} を用いた、 正則化回帰に対する、一つ抜き交差確認法による、平均二乗誤差 について、 \begin{equation} MSE = \dfrac{1}{n}\left\|\widetilde{H}^{-1} H \vec{y}…

MinMax Theorem の証明。レイリー商と対称行列の固有値についての考察

今回扱う定理について 今回示す問題は、固有値にまつわる有名な定理であり、 Min-Max Theorem と呼ばれている。 Min-Max Theorem: 定理の紹介 はレイリー商と呼ばれている。 証明に入る前にレイリー商の性質について述べる。レイリー商は、引数が 行列 の固…

<NP 完全性 (Karp's Reduction)>3-SAT から Vertex Cover への多項式時間還元について(polynomial reduction 3-SAT to VC)

はじめに 大学で学んだ多項式時間還元について、日本語記事でわかりやすいものが見つからなかったため、ここに記す。数ヶ月後におそらく試験で出題されるので、その試験対策としても。 blog 末尾でも述べるつもりであるが、Garey と Johnson による黒い本 Co…