はじめに
本記事では、私が所属する東大の生物情報学科の紹介をしようと思う。
モチベーションとしては、私が2年生のこの時期に、進振りの希望先を選ぶための判断材料として、Twitter やインターネットを徘徊して情報収集に勤しんでおり、生の声を聞きたいと思ったからである。
東大生あるあるだと思うのだが、進振りの真っ只中では「進振り辛い」といった発言が多いのだが、進振りが終わってしまえば、誰も進振りの話をしなくなり、もはや自分が進振りを突破して今の学部学科にいるということも忘れてしまう軽視されてしまう。要は、進振り前はハラハラしているのだが、進振りが終わった瞬間にそういったことを忘れてしまって、後輩たちにあまり情報共有ができていないということ。
また、この記事は個人の感想にすぎず、ここで書いていることと実際の内容が違ったとて、東大当局に迷惑をかけるようなことはしないでください。。
学科のホームページ
東大当局が公開している、進学希望者向けのページ。
進学選択・卒業後の進路・先輩からのメッセージ・進学に関するFAQ | 東京大学 理学部 生物情報科学科
卒業生や先輩の中の声が載っていて、面白い。 進振りで受け入れるのは、
- 第一段階:7 人
- 第二段階:5 人
とのこと。結構少ないなぁ。
東大生物情報学科の特徴
まずは、東大理学部生物情報学科(以下、生情)の特徴を主観を交えながら、述べたい。
生情では、名前からもわかるように、
- 生物学
- 情報科学
の二つの学問がベースに存在し、 進振り直後はそれぞれを単独で学ぶ。 そして三年生の後半で、生物と情報科学の融合領域としての生物情報科学(バイオインフォマティクス)を勉強することになる。
それぞれの領域について、まとめると、次のようになる。
生物学の領域
- 学生実習
- 3S に実施される。
- 毎週2回、実習を行う。
- 午前は座学、午後は全て実習という生活
- 誰も知らない浅野キャンパスにて行われる
- 実験が好きな人は楽しく過ごせる
- 実験が嫌いな人は苦労するが、3 S くらいしか実習はないので、心配無用。
- 私は生物実験が苦痛すぎて休みまくり、単位がギリギリでした。遅刻欠席しまくっても、なんとかレポートは書いていたので、救われたのだと思います。笑
- 座学
- 普通にゲノムの話や分子生物学的な話を勉強します。
- 高校で生物をやっている人は、苦労しないはず。生物をやってこなかった人は、少し頑張る。
- 私は大学受験を「物理・生物」で突破したので、あまり苦労はしませんでした。
- 学生実習
情報科学の領域
融合領域としての生物情報学科
生物情報学科は、始まって 15 年くらいしか経たない。かなり新しい学科である。 認知度が他の学科に比べて低くなっているはずの今だからこそ、入るチャンスかもしれない。
現在非常に人気である情報科学を学ぶことのできるかなり熱い学科である。 底点は上昇傾向にあると思うが、理情と同じ授業を取ることができるし、生物 × 情報の融合領域に取り組めるのは、理情よりも素晴らしい点かもしれない。 融合領域というのは興味深いことが多く、しかも生物情報科学は学問としても新しいため、新たなテーマが日々生まれていて、学び甲斐が非常にある。
進路まわり
大抵は大学院に進む。
ほぼ全員が修士を取るが、博士までいくかどうかは学年によってバラバラの印象。
- 研究を続ける場合
- 生物情報学は今非常に熱い分野であり、日々興味深い研究が行われている。研究者として残ることを選んでも、充実した研究者ライフが待っているように思う。
- 研究室の先輩方を見てて、そう思う。
- 生物情報学は今非常に熱い分野であり、日々興味深い研究が行われている。研究者として残ることを選んでも、充実した研究者ライフが待っているように思う。
- 就職する場合
- 生物情報学科では、かなりのレベルのプログラミング能力、アルゴリズム力が身に付く。
- 現在、世界で必要とされているエンジニアとしてのスキルが、生情にいることで身に付く
- エンジニアとして努力し、活躍する未来を選択しても良い。
学習環境
学生の少ない(人口密度の低い)浅野キャンパスが本拠地になる。 根津駅から徒歩ですぐ。本郷キャンパスからも、歩いてすぐ。 本郷三丁目駅からは、かなり遠い、、
また、おいしい定食屋さんが結構あるので、(東大の高い)学食に行くよりは、みんなで周りのお弁当屋さんや定食屋さんに行くことが多い。
また、学生控室があり、基本的な生活用品が置いてあったり、歴代の先輩・学科が蓄えた書籍がたくさんあるので、図書館に行かなくても欲しい本が見つかることが多い。
先生方の質疑対応も非常に丁寧で優しい! 学生の数より先生の数の方がかなり多いので、学生一人当たりに対して学科がかけているリソースがかなり高い。少数精鋭、密度の高い教育。
また、学生の人数が少ないことや生情用の学生控室があることで、学生同士の仲は結構良い。グループワークを課す授業もかなりあるので、そういったものもきっかけとなる。
私も同期とは仲良くなって(私が思っているだけだったら辛いが)、サッカーの試合を見に行ったり、ボドゲをしに jelly jelly cafe に行ったりしています。
私が生物情報学科を選択した理由
- はじめは、情報科学、生物学、物理学、数学の全てを勉強したかった
- 特に数学や物理学への憧れは強かった。数学物理ができる人はかっこいい
- しかし、これからは情報科学の時代が来ると確信し、「情報科学を学べる」かつ「他にも多くの学問ができる」ような学科を探した
進振りの底点
これが聞きたいという人が多いと思う。 しかし、冒頭でも述べたように、進振りが終わったら全て忘れてしまうのが現状なのだ、、
覚えている範囲でここに記そうと思う。
やばい、全然覚えていなかった。 ただ、私は 2021 か 2020 くらいに進振りをしたのだが、83 点で第一段階を突破したはず。
生情の底点のインフレは絶対に進んでいると思うが、現在(2023)の底点はいくらくらいなのだろうか、気になる。
今言えることとしては、
- 第一段階:85 くらいあれば流石に行けるのではないかな
- 第二段階:80 くらいあれば堅いのではないか
というくらいだ。 やばい情報量が、低すぎる!
こんなに全て忘れてしまうので、進振り直後はどこかに情報を記すなどして、忘れないように工夫してもらって、大学に許されている範囲で共有する文化があればいいですね。
おそらく私は、この低い情報量からも推測できるように、大学のルール範囲内にいることは確実なので、心配は無用です👍
まとめ
いろいろ書いたがまとめると
- 生情は
- 生物も情報も学べる
- プログラミング初心者でも大丈夫
- 生物の実験が嫌いでも大丈夫
- なんなら、数学やセキュリティなども学ぼうと思えば学べる
- 学習環境が最高
- 同期の交流、先生との会話の機会が多い
- 専用の控室で協力して課題を解いたり、交流したりできる
- 進路も good
- 新しい学問領域である生物情報学を学ぶのは楽しい
- エンジニアとして就職することも可能
- 生物も情報も学べる
- 進振りは
- 85 くらいあったら第一段階行けそう(?)
- 80 くらいあったら第二段階行けそう(?)
これで十分まとめられただろうか。
最後に
- 気になることがあれば、教員にメールを送ってみたり、事務に連絡してみたり、Twitter で生情っぽい人に話しかけたり、このブログでコメントをしたり、してください
- 興味ある研究室があれば、メールをしてみるといいと思います。
- 置かれた場所で咲きなさいという言葉がありますが、進振りの結果がどうであっても、その配属先において、努力し続ければ、綺麗な花が咲くはずです!
多くの可能性に満ちた、生物情報学科にぜひ来てください〜😆
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